2025年6月13日、イスラエルがイランの核施設を含む多数の軍事拠点を空爆し、世界に衝撃が走った。
中東という遠い地で起きているこの争いを、日本に暮らす私たちは「自分には関係ない」と感じているかもしれない。
けれど、エネルギー、物価、金融、情報、そして心理──
世界は見えないところで密接につながっており、その余波はすでに私たちの足元に忍び寄っている。
本記事では、この戦争がもたらす可能性と、私たちが何を“観測すべきか”を整理しながら、
未来への備えと、“意識的に世界を見ること”の意味を探っていく。
そして最後には、次回記事へと続く「観測者としての人間」という視点へと橋を架けていきたい。
🔥遠くの戦争は、本当に“遠い”のか?
日本人の多くにとって、中東の戦争は馴染みの薄い「向こうの出来事」だ。
だが、イスラエルによる核施設を含む軍事拠点への空爆に対し、イランも報復に動き出している。もしもホルムズ海峡が封鎖されれば、原油価格は一気に暴騰し、円安が加速し、物価は高騰する可能性が高い。
石油で動く日本の産業。物流。物価。通勤。電気代。食品価格。
どれもじわじわと、ごく自然に影響を受けていく。
そして、「不安」という目に見えない波が、日常の空気にも忍び寄る。
👁️🗨️わたしたちは、“観測者”である
ここで大切なのは──
わたしたちは単なる「傍観者」ではなく、世界の“観測者”だということ。
物理の世界では、観測することで粒子の振る舞いが変わる。
同じように、私たちが「何に注目し、どう意味づけるか」によって、社会の空気もまた形を変える。
「対岸の火事」だからと無関心を決め込めば、
火の手がこちらに来たとき、なにも備えができていない。
しかし、“観測する”ことで、意識的に備えることができる。
そして、その備えこそが、未来を変える最初の一歩になる。
🧭備える、という観測のかたち
ここで、いくつか提案を挙げたい:
- 生活面では
水・食料・常備薬・ペット用品などの備蓄を1週間分。電源・情報遮断にも備えて。 - 仕事面では
リモートでも回せるEC体制の強化。仕入れ先の分散化。 - 資産面では
急激な円安・株価乱高下に備えた「守りの資産」比率の見直し。 - 心の面では
情報に飲まれず、でも見ないふりもしない。「観測して、判断する」筋力を育てておく。
この世界をどう“観測”するか
いま世界は、ひとつの“観測フェーズ”にある。
このまま戦争が拡大するのか、誰かが“収束させる力”を発動できるのか。
それを決めるのは、政治家や軍人だけではない。
この地球に生きるすべての観測者──つまり、わたしたち一人ひとりの意識だ。
だからこの記事を通して、“見るべきもの”をしっかりと見つめて、次の一歩へとつなげたい。
次回予告:
『観測者としての人間──意識が世界を確定する瞬間』
量子論と哲学をつなぐ、「意識と現実のつながり」について語ります。