横河電機株式会社 2025年3月期(FY2024)通期決算まとめ

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企業紹介

横河電機株式会社は、プラント制御や産業用測定器に強みを持つ、日本を代表するB2Bテクノロジー企業の一つです。
石油・化学・電力などの大型インフラを支える制御システム(DCS)や、高精度の測定器、AI・IIoT分野の新技術も展開。
売上の7割以上を海外で稼ぎ出すグローバル企業であり、特に中東やアジア地域での需要が急伸しています。

概要

  • 証券コード:6841(東京証券取引所プライム市場)
  • 決算発表日:2025年5月7日
  • 対象期間:2024年4月1日 ~ 2025年3月31日
  • 資料参照公式IRサイト

財務ハイライト

  • 受注高:5,986億円(前年同期比 +8.0%)
  • 売上高:5,624億円(+4.1%)
  • 営業利益:835億円(+6.0%) ※過去最高
  • 経常利益:853億円(+1.5%)
  • 当期純利益:521億円(▲15.5%) ※特別損失の影響
  • 営業キャッシュフロー:約990億円(前期比+)
  • 投資キャッシュフロー:▲286億円(設備投資・戦略投資)
  • フリーキャッシュフロー:約700億円と良好
  • 財務キャッシュフロー:▲260億円(配当・自社株買いを反映)

※キャッシュフロー面でも健全な運営が確認でき、営業CFの強さがフリーCFの厚みを生み出している。還元余力も高水準。

  • 受注高:5,986億円(前年同期比 +8.0%)
  • 売上高:5,624億円(+4.1%)
  • 営業利益:835億円(+6.0%) ※過去最高
  • 経常利益:853億円(+1.5%)
  • 当期純利益:521億円(▲15.5%) ※特別損失の影響

セグメント別動向

制御事業(Industrial Automation)

  • 売上・利益ともに堅調で全社を牽引。
  • 特に中東地域での大型受注が増加。

測定器事業(Test & Measurement)

  • 前年度の反動もあり減収減益。
  • 次期以降に回復期待。

新事業他(ライフイノベーションなど)

  • 前年並みの売上。

地域別動向

  • 日本:安定成長
  • 北米:横ばい
  • 欧州:堅調
  • 中東・アフリカ:受注が大幅増(前年比+483億円)
  • アジア・その他地域:変動はあるが成長基調

特別損失

  • 投資有価証券評価損、減損損失など約104億円を計上
  • これにより純利益は減少

株主還元

  • 年間配当:58円(中間29円+期末29円)
  • 2025年度予想配当:64円(増配予定)
  • 自己株式取得:200億円を上限とする自己株買いを決議

※配当と自社株買いを合わせた総還元額は約380億円となり、純利益に対する総還元性向は約73%。財務健全性と株主重視姿勢がうかがえる内容。

今後の見通し(2026年3月期)

  • 中東地域での成長継続がカギ
  • 測定器部門の反転攻勢に期待
  • 減損リスクの低減とROE改善が今後のテーマ

📝備忘録メモ(2025年6月11日現在)

  • 株価:3,662円(終値ベース)
  • 現状:年初来高値圏、堅調に推移中
  • PER:約18倍 | 配当利回り:約1.7%
  • AI&中東が追い風、測定器部門の復活も注目点

🌀 ゆるっと無責任な予想(投資判断ではありません)

  • 強気:4,000円タッチあるかも!?協業案件が進めばチャンスあり
  • 中立:3,500〜3,700円で横ばい基調かも
  • 慎重:減損リスクや地政学で3,300円くらいまで一時的に落ちる可能性も

※上記は公式決算資料・説明会資料をもとに要約しています。

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