2025年5月、米国の量子コンピュータ企業である Rigetti Computing と IonQ が第1四半期決算を発表しました。両社ともに量子分野の注目株ですが、その決算内容と株価の反応からは、明暗が分かれる展開となりました。
📉 Rigetti:技術力は高いが収益化は遠く…
Rigettiは2025年5月13日にQ1決算を発表。売上は前年同期比52%減の150万ドルで、市場予想(260万ドル)を大きく下回りました。営業損失も2160万ドルと赤字が拡大。
決算発表後、株価は14.6%の下落。売上の不安定さや商業化の見通しの不透明さが、投資家の懸念材料となったようです。
CEOのSubodh Kulkarni氏は「研究機関や政府機関との契約に依存しており、商用利用までにはまだ時間がかかる」とコメントしています。
📈 IonQ:安定した収益と成長戦略が評価される
一方、IonQは5月7日に決算を発表。売上は前年同期と同水準の757万ドルを維持し、次世代イオントラップの開発進捗や量子エラー訂正の成果が明らかになりました。
株価は1%上昇と、ポジティブに受け止められました。また、通年収益予想を7500万〜9500万ドルと発表し、成長への期待も膨らみました。
また、スイスの量子暗号企業「ID Quantique」への出資や新パートナーシップも発表され、量子関連のエコシステム強化が進められています。
ゆめぴーの視点:技術とビジネスのバランスがカギ
「量子コンピュータの世界って、“技術のすごさ”だけじゃ株価は動かないのよね…。ちゃんと収益化の道筋があるかどうか、そこが評価のポイントみたい♡」
Rigettiのような研究主導型企業と、IonQのように商業化と投資拡大を並行させている企業──どちらが将来の勝者になるのかは、まだ誰にもわからないわ。
次回は、量子ネットワークや日本の大学研究機関との連携など、量子技術の社会実装にフォーカスしてお届けします🛰️✨
📡 「量子コンピュータの最前線レポート」シリーズ、vol.3もお楽しみに!