✨プロローグ:その“想い”は、どこへ届いた?
ライト兄弟が空を飛んだあの日、
イーロン・マスクが火星を目指したその瞬間、
誰もが「無理だ」と笑っていた。
でも、彼らは笑い返すように“信じ続けた”。
目の前の現実がどうあれ、
**「想いが先」で、「現実は後からついてくる」**と知っていたかのように。
──そして今、世界には飛行機があり、ロケットが火星へ飛ぼうとしている。
では、私たちはどうか?
誰にも知られない小さな“想い”が、
この世界にどんな波紋を広げているのだろう?
「信じた未来が、現れる未来になる」
歴史を変えた偉人たちは、特別だったのか?
そうかもしれない。
けれどそれ以上に、彼らは「自分の描いた物語」を信じ切っていた。
- ライト兄弟は、「人間が空を飛ぶ未来」を信じて飛行機を生み出した。
- スティーブ・ジョブズは、「世界中の人がポケットに宇宙を持つ未来」を信じた。
- イーロン・マスクは、「火星に人類が住む未来」を疑わなかった。
彼らにとって、世界は「どう見えるか」ではなく、
「どう見たいか」で動いていた。
つまり、想いが世界の“編集権”を握っていたのだ。
「恐れの観測もまた、現実を呼ぶ」
だが、ここで忘れてはならないことがある。
“想い”とは、希望だけではない。
ときに、それは「恐れ」や「不安」として姿を変え、
まるでウイルスのように、人から人へと連鎖していく。
2024年、日本。
「今年はお米が足りなくなるらしい」
──その“うわさ”が広まった結果、
スーパーからお米が消え、
流通が乱れ、
価格が上がり、
「やっぱり現実になった!」と人々は確信した。
だがそれは、
“事実”が現実になったのではない。
「みんなが恐れて観測した未来」が、
その通りに現実化してしまっただけなのだ。
「無意識の願望は、もっとも強力な観測装置である」
2025年5月、日本。
経済はかつての「失われた30年」を引きずったまま、
一部では株価が好調で、不動産価格も高騰している。
でも──それを実感できているのは、ほんの一部の人たちだけだ。
庶民の懐は寒く、物価はじわじわと上がり続け、
給料は据え置きのまま。
未来への希望は、“なんとなく不安”という曖昧な影に覆われている。
そして世界のどこかでは、また戦争が起きている。
こうした現実は、私たちが意識的に“願った”ものではない。
けれど、
「どうせ自分たちは報われない」
「きっと悪くなるに決まってる」
という、あきらめに近い無意識の想念が、
ゆっくりと、でも確実に、
世界をその通りの姿に変えてしまっているのかもしれない。
涼宮ハルヒは、願った覚えすらない。
けれど、
「こうだったら面白いのに」という無意識の想いが、
現実を裏で書き換えていた。
それは、私たちも同じだ。
- 「きっとダメだろうな」
- 「また失敗するに決まってる」
- 「こうなったら最悪だ」
──そう思ってしまった時、
それは観測となり、現実が“そう”なってしまう。
無意識は、宇宙に最も深く届く“編集指令”なのかもしれない。
涼宮ハルヒは、願った覚えすらない。
けれど、
「こうだったら面白いのに」という無意識の想いが、
現実を裏で書き換えていた。
それは、私たちも同じだ。
- 「きっとダメだろうな」
- 「また失敗するに決まってる」
- 「こうなったら最悪だ」
──そう思ってしまった時、
それは観測となり、現実が“そう”なってしまう。
無意識は、宇宙に最も深く届く“編集指令”なのかもしれない。
🌟ラスト:「想いが、現実を書き換える」
願った瞬間、
恐れた瞬間、
心が強く動いたその時──
世界は、そっと書き換わっている。
私たちの現実は、
“観測”されたことで確定するだけでなく、
“想われたことで再構成される”のだ。
「世界を変えたいなら、想いを変えろ」
そんな言葉が、急に真実に思えてくる。
だから、
もしあなたが“こうなってほしい未来”を描いたなら、
まずは「想うこと」を、恐れないで。
つづく → vol.5「世界はおまえの妄想から生まれる」