この記事を書いているのが2025年4月7日、ちょうどトランプ関税ショックで日経平均株価が一時3000円を超えて暴落した日です。私たちはいくつものバブル崩壊を目の当たりしてきました。そして今わたしたちの生活に欠かせない、毎日食べているお米価格の高騰に頭を悩ませています。
一年前の同じころで、5kgが2000円前後
それが今では5kgで4206円を超え過去最高値を更新したとか。。。
これは”お米バブル”といっても過言ではないでしょう。
この”お米バブル”の正体をユメぴーと考察し、バブル崩壊のXデーを大胆に読み解きます。
米価高騰の「本当の」原因とは?
減反政策の長年の影響
かつて「コメ余り」を解決するために導入された減反政策。
しかし、その後も形を変えながら事実上続いており、結果的に供給力の衰退を招いています。
高齢化と後継者不足も重なり、いまや「作りたくても作れない」地域も。
生産者・農協による“価格防衛”
農協は、市場価格が暴落しないよう出荷量を調整。
政府が備蓄米を放出しても、それに合わせて農協が売り控えすれば、市場に出る量は結局変わりません。
バブル的な「期待買い」が起きている?
卸業者の中には「今買っておけば、もっと値上がりする」という思惑で過剰な買いだめを行う動きも。
これは株式市場でよく見る“期待による価格上昇”と似ており、バブルの典型的な兆候といえるかもしれません。
仮説:農政の“出世構造”がバブルを生んだ?
ここで、少し視点を変えて考えてみます。
「減反政策の成功が、官僚の出世につながっていたとしたら?」
これはあくまで筆者の仮説ですが、もし農政局内で「減反目標の達成」が評価基準になっていたとすれば、
現場の実態とかけ離れた“政策の維持”が続けられた理由にも説明がつくのです。
減反が“官僚のキャリアのための道具”になっていたとしたら──
そのツケを払っているのが、今の私たちかもしれません。
※この部分は個人的な見解です。証拠のない推測であることをご承知ください。
米価はどう動く?農家ファンダメンタルズからの予測
では、今後の米の価格はどうなっていくのか?
ここからは、“農家の心理”と“行動ファンダメンタル”に注目して予測してみます。
農家に今、何が起きているのか?
価格の高騰により、これまで無関心だった人たちから「米を分けてほしい」という連絡が来ることが増えているはずです。
これは農家にとって、誇りとやりがいが蘇る瞬間。
「自分たちの作ったお米が、こんなに必要とされてる!」
「今年は本気でやってみよう!」という声が増えていることでしょう。
生産意欲が爆発する2025年
- 休耕田を再活用
- 家族総出で再チャレンジ
- 価格上昇による“本気モード”のスイッチON
2025年、天候に恵まれれば、2024年比で120〜130%の収穫量になる可能性もあります。
これはまさに、米バブル崩壊の引き金となるかもしれません。
米価下落のシナリオ
- 業者の倉庫が在庫で溢れはじめる
- スーパーの特売が再開される
- 消費者の「買い溜め米」を消費するフェーズに
- 農協の価格維持力が限界を迎える
この流れが起これば、2025年秋口〜冬ごろに価格が一気に崩れ始める可能性があります。
消費者はどう動くべきか?
- 焦って買い溜めに走るよりも、冷静に様子を見ること
- 必要な分だけ、美味しく、ありがたくいただくこと
- 地元農家や直販ルートを見直すチャンスでもある
まとめ
この記事では、米価の高騰を“バブル”として捉え、その構造的な背景と崩壊の可能性について考察しました。
もちろん、すべてが仮説どおりに進むわけではありません。
それでも、「農業政策のあり方」や「米という文化の未来」に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。